ふ行

このページには、ふ行の和製英語をまとめています。

ふ行の和製英語一覧(クリックすると各単語に移動します)
ファイト ファックス ブービー賞 ブーム ブックカバー フライパン
ブラインド ブラウン管 フリーサイズ フリーター フリーマーケット ブリキ プリン
プリント プレイガイド プログラム プロダクション プロマイド プロレス フロント
フロントガラス

ファイト -fight-

正しい英語は…play,Go for it!,Do your best!,Good luck,Come on!

解説:
日本人はfightという言葉を頻繁に使い,
「ファイト!ファイト!」とかけ声をかけてランニングをしているくらいです。
そこで日本人は,
The Giants and the Tigers are fighting today.
という不自然な和製英語を作ります。

英語では野球のようなゲームに
fightという言葉は普通使わないで,playを使い,
The Giants and the Tigers are playing today.
と言うのが正しいです。

英語のfightは「なぐり合いをする」の意ですから,
The two boys had a fist fight.
The dogs were fighting over a bone.
と言います。
スポーツでfightが使えるのはボクシングくらいです。
Who are fightingtonight?
l must see the fight on TV tonight.と言います。
したがって「野球チームがファイトする」と聞けば,
両チームの選手がなぐり合い(時々あるが)をするようなイメージを浮かべます。
しいてfightを使うなら,
The Giants and the Tigers had a big fight last night.
The Giants and the Tigers will face each other to fight at the Koshien Stadium.
とします。
しかしあまり普通の英語表現とはいえません。

また、日本語の「がんばれ!」の意味の掛け声「ファイト!」は、
不条理で格好が悪いように感じます。
英米の伝統上の考え方では、知的な人は自分の分をわきまえ、
負けると分かっているスポーツでの尽力は
華々しいことではなく無駄な努力であり、
紳士とは汗をかかず、本当の努力は絶対にしないということを証明するために
ネクタイを身に着けるのです。

英語でFightは非常に攻撃的な言葉で、
男子学生たちがお互いを喧嘩に煽りたたせるのによく使われます。

そのかわりに使える、平和を愛する日本人気質にもっとぴったりな英語表現は
“Go for it!”や“Do your best!”または“Good luck”
もしくはもう少し荒々しくなりますが,“Come on!”でしょう。

ファックス -facs-

正しい英語は…facsimile

解説:
facsimile(ファクシミリ,写真や図形や文字の電送)
は、ときにfacsim.と略されます。
ところが,日本語では「ファックス」と略称しています。
これには困った発音の問題があります。
日本人の発音では,4文字語のfucks
(=have sexual intercourse)としか英米人には聞こえず,
気まずい思いをしてしまいます。
Mr.Yamada will contact her by facsimile.
とするほうが安全です。

ブービー賞 -a booby prize-

正しい英語は…該当英語無し

解説:
どういうわけか日本では,
「びりから2番目の人に贈られる賞」のことを「ブービー賞」と言っています。
英語のa booby prizeは,からかい半分のジョークとして,
びりの人にthe worst player をたたえて贈る「最下位賞」を意味します。
boobyとは「間抜け」「ばかな人間」の意です。

ブーム -boom-

正しい英語は…fad

解説:
日本人は「経済」における「にわか景気」の意と,
「海外旅行ブーム」における「一時的に急に盛んになること」の意の
両方に「ブーム」を使います。
ところが,英語のboomは「にわか景気」で
経済的に大もうけするという意味で使うだけです。
日本語の「ブーム」「にわかな流行」は英語のfadに当たります。

ブックカバー -book cover-

正しい英語は…a book jacket

解説:
a book cover は和製英語です。
正しくはa book jacket と言います。
一方,book cover とは「本の装丁」「表紙」の意です。

フライパン -fry pan-

正しい英語は…a frying pan

解説:
「フライパン」を英語につづったa fry pan は和製英語で,
正しくはa frying pan と言います。
fryは動詞として
a frying pan(フラィする平たくて長い柄のついたなべ),
She fried baeon and eggs for her breakfast.
She ate two fried eggs for breakfast.
のように使うか,
あるいは「フライ(料理)」の意の名詞として
a fish fry,
fish fries(魚のフライ)
のように使います。
fry pan は語尾の-ingを落とした例の和製英語で,
「でき上がったフライを入れる平なべ」の意にしかなりません。

ブラインド -blind-

正しい英語は…shade,window shade

解説:
「日光をさえぎるため窓に取り付けた日よけ布」のことを
「ブラインド」と言うのは和製英語です。
正しい英語ではshade,window shade と言います。
英語のblindは「盲目」の意の形容詞しかありません。
複数形のblinds,venetian blinds とすれば,
細片をつなぎ合わせた日よけを意味します。

ブラウン管 -Braun tube-

正しい英語は…CRT(Cathode-ray tube),picture tube

解説:
テレビの受像管のことを「ブラウン管」(Braun tube)
と言う日本人がほとんどです。
しかもたいていBrownと誤った綴りになっています。
これは1897年にドイツの物理学者Karl Braunが発明したからです。
しかしこの呼び名は物理学者か,
ブラウン管の歴史について著述する科学者でもなければ
お目にかからない専門用語であって,
普通の英英辞書にも載っていなければ,一般の英米人は知りません。
普通は技術者はCRT(Cathode-ray tube / 陰極線管)と呼び,
一般の人はpicture tubeと言います。

フリーサイズ -free size-

正しい英語は…one size fits all

解説:
「フリーサイズ」は和製英語ですから,
free size としても通じません。
正しい英語ではone size fits all と言います。

フリーター -freeter?-

正しい英語は…該当英語無し,「part-time jobをしている人」

解説:
非常勤を表す、アルバイト、バイト、フリーター、パートなど
意味の通じない多数の外来語がたくさんあります。
「アルバイト」は「仕事」を表すドイツ語なので、
仮に正しく発音されたとしても
ほとんどの英語圏の人たちはその意味が分からないでしょう。

もしアルバイトをしていたら、
英語ではpart-time jobをしていると言い、
本職のほかに副業を持っている場合は
side job またはjob on the side を持っている、
もしくはmoonlightingしていると言います。

同じように、「パート」は英語でpart-time job とか
weekend job、またはsaturday job やevening job と言います。

「フリーター」は日本のメディアで頻繁に使われる言葉ですが、
これも英語では何のことだか分かりません。
「フリーター」にいちばん音が近い異義語は英語のfritterで、
これは名詞では果物や野菜や肉の揚げ物のことを指し、
動詞では時間、労力、お金をくだらないことに費やすことを指します。

日本語の「フリーター」は
きちんとした仕事に就くかわりに
時間と労力をくだらないことに費やしていることを指す有名な婉曲語の、
英語のfreelance writer(フリーランスライター)
を短縮した言葉であるように聞こえます。

成功の見こみがほとんどない低賃金のアルバイトを指す
最近流行っている英語の俗語に、
McJob(マック・ジョブ)という言葉があり、
これは有名なファストフードチェーン店名からできた言葉だと言われています。

フリーマーケット -free market-

正しい英語は…flea market

解説:
日本人が注目すべきは、フリーマーケットの綴りが
flea marketであって、free marketではないということです。
fleaは虫のノミという意味です。
日本でも「蚤の市」という言葉があります。
日本人は、なぜ、ときとしてフリーマーケット会場に入るのに
入場料が要るのかと聞きます。
おそらくfree marketだと思っているから
このような誤解を生んでいるのでしょう。
他方、free market(自由市場のことで、通常、前に“the”がつけられます)
とは、制限のない自由競争で価格が決められる取引体制のことです。

ブリキ -blik-

正しい英語は…a tin-plate

解説:
「ブリキ」はオランダ語のblikからの借入語です。
正しい英語ではa tin-plate(錫めっきした薄い鉄板)と言います。

プリン -purin?-

正しい英語は…pudding

解説:
おかしの「プリン」は和製英語です。
英語ではpuddingと言います。

プリント -print-

正しい英語は…printed sheets,mimeographed sheets,xeroxed sheet,type-written sheets,printed materials

解説:
日本語で「先生がプリントをくばった」と言いますが,
このような「プリント」の使い方は和製英語です。
正しくは,
The teacher distributed printed sheets
(or mimeographed sheets,xeroxed sheet,
type-written sheets,printed materials).
と言います。
英語のprintは
a woodblock print(版画),a photogaph print,
print(写真の焼き増し,プリント)
の意で使うのが正しいです。

プレイガイド -play-guide-

正しい英語は…ticket office,booking office

解説:
「興業物の切符の前売所」のことを
「プレイガイド」と言うのは和製英語です。
play-guide としても通じません。
正しい英語では,
ticket office(米),booking office(英)
と言います。

プログラム -program-

正しい英語は…activities,events

解説:
日本人は「活動」「行事」の意味で
「プログラム」を使うが,これは和製英語です。
正しい英語では,
There are interesting activities [events].
と言います。
英語のprogramは
a list of activities の意であり,
The program is all set.
The program for today is as follows:
のように使います。
あるいは「プログラムを書いた印刷物」「番組表」の意で,
l bought a program at the movie theater.
のように使うのが正しいです。

プロダクション -production-

正しい英語は…agency

解説:
英語のproductionは
「製造すること」「生産量」
「制作したもの」(著作,映画,割,放送番組)を意味します。
ところが日本では
「映画の制作所」「芸能などの企画,興業を行う所」を「プロダクション」と呼んでいます。
タレントを、2,3人かかえた(大組織でない)事務所は
英語でagencyが正しいです。
「プロダクション」は和製英語です。

プロマイド -bromide-

正しい英語は…a single photo,a single photograph of a movie star

解説:
「スターの写真」を「プロマイド」と言うのは和製英語です。
おそらく英語のbromide,
つまり「写真に用いる化学薬品」「銀を主体とした感光剤」
の意の言葉からの借入語でしょう。
英語では,
a single photo, a single photograph of a movie star と言います。

プロレス -pro resu?-

正しい英語は…pro wrestling,pro wrestler

解説:
「プロレス」は和製英語です。
正しい英語ではpro wrestling,pro wrestler としないといけません。
この場合のproは名詞の「プロ」「専門家」,形容詞の「プロの」
の意のprofessionalのくだげた言葉です。
a football pro,a pro footballer,a pro,etc.のように使います。
ハイフンを付けたpro-は
「〜を支持する」の意の接頭辞になり,
He is very pro-American. のように使われるから注意です。

フロント -front-

正しい英語は…a front office,a front desk,a reception(counter),the front office,the executive office,the administrative office

解説:
日本人は「ホテルの受付」のことを「フロント」と言いますが,
英語のfrontにはそのような意味は全然ありません。
正しい英語では
a front office,a front desk,a reception(counter)と言います。

日本の英和辞書にはfrontが「ホテルの受付」と書いてあり、
著者が和製英語であることに気付いていないことがあります。

野球の「フロント」も和製英語で,正しくは
the front office,the executive office,the administrative office と言います。

なお,英語のfrontは「前」の意で,
This jacket has a zipper in the front.
のように使うか,「最前線」の意で,
The general rode an along the front to encourage his men.
(将軍が前線を車で視察して全将兵を激励した)
のように使うのが正しいです。

フロントガラス -front glass-

正しい英語は…windshield

解説:
自動車の前面の防風ガラスを「フロントガラス」と言うのは
和製英語で,front glass と言っても通じません。
英語ではwindshieldと言います。
A windshield protects the driver and riders from the winds.