れ行

このページには、れ行の和製英語をまとめています。

れ行の和製英語一覧(クリックすると各単語に移動します)
レクチャー レコードの回転(SP,EP,LP) レッテル レベルアップ レンジ レントゲン

レクチャー -lecture-

正しい英語は…class

解説:
日本人は「講義がある」をいつでもlectureと訳しますが,
classと言うほうが正しい場合が多いです。
lectureは,classの一種であり,
教授が話をするだけで,学生はノートをとり,間くだけです。
教授は学生の質問を受けません。
「講義」より「講演」が適訳です。
class とlectureを区別して使いましょう。

レコードの回転(SP,EP,LP) -SP,EP,LP-

正しい英語は…seventy-eight,forty-five,LP

解説:
SP record は正しい英語で,
Standard Playing Record の略です。
1分間78回転のレコードです。
しかし一般にはSPを使わないで,seventy-eightといいます。
l bought two seventy-eights.
I bought two 78-rpm records.(rpm=revolution per minute)

EPも正しい英語で,Extended Playing Record の略です。
1分間45回転のレコードのことです。
ただしEPは日常めったに使われず,一般にはforty-fiveと呼びます。
l bought two forty-fives.
l bought two 45-rpm records.
EPは盤の真ん中に大きな穴があいているので「ドーナツ盤」とも呼びますが,
これは和製英語であり,doughnut record と言っても通じません。

LPは正しい英語で,Long Playing Record の略です。
毎分33回転のレコードのことです。
長時間演奏可能なレコード盤のLPは元来は商品名でした。

まとめとして、
LPという言葉は英語でも一般に使いますが,
SP,EPは専門家以外はまず使いません。

レッテル -letter-

正しい英語は…label

解説:
「レッテル」はオランダ語letterの借用語です。
英語ではlabelと言います。
「レッテルをはる」という動詞もlabelで,
They put a label on my suitcase.
と言う名詞表現のほか,
The doctor labelled the bottle poison(or poisonus).
His opponents labelled him a communist.
のような動詞表現もできます。

レベルアップ -level up-

正しい英語は…raise the level of,improve the quality of

解説:
日本人の和製英語には「アップ」がよく付きます。
リストアップ,イメージアップ,
ベースアップ,レベルアップなどがあります。
確かに英語には
動詞にup,down,を付けた2語動詞が多いです。

しかし、動詞としてのlevel up は和製英語です。
正しい英語では
raise the level of,
improve the quality of
と言います。

日本人はこの間違った和製英語を使って,
We must level up our school education.
と言いますが,これでは英米人に通じません。
正しくは
We must improve the quality of our school education.
といいます。

ついでに,英語の動詞 to level は
「表面を平らにする」という意味で,
They leveled out the hilly land with a bulldozer to build houses.
と言ったりします。
繰り返しますが、レベルを引き上げるという意味はまったくないです。

関連単語:リストアップイメージアップベースアップ

レンジ -range-

正しい英語は…oven

解説:
日本人の言う「電子レンジ」のような
「レンジ」の使い方は和製英語です。
この場合の英語はrangeではなく,ovenが相当します。
つまり,「電子レンジ」は
an electric oven,
microwave oven
と訳さないといけません。
一つの調理台にovenを2つから4つ,並べて取り付けてあるのをa stove と呼びます。

レントゲン -roentgen,Rontgen-

正しい英語は…X-ray

解説:
商品、製法、技術などが
発明者の名前で知られるのはどの言語でもよく見られることです。
たとえば、英語でいうX-rays(エックス線)は、
日本では発明者のドイツ人物理学者、
ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(1845〜1923)の名前にちなんで
「レントゲン」と呼ばれています。
これは和製英語なので、英語を母国語とする人たちには通じないでしょう。

日本において、医学は、
英語が必ずしも最も有力な外国語ではない分野のひとつです。
私の近所に住んでいるある医者は、
英語はほとんど話せないのにドイツ語は堪能です。
明治政府は19世紀後半に、
それまでオランダからの影響も多少はあったものの
中国から大きく影響されていた日本の医療制度に、
ドイツを手本にするようにと行政命令を下したのです。
これによって、日本では初期の医学・薬学発明の多くが、
たとえばレントゲンのようにドイツ語の名前をつけられ、
今も変わらず使われています
(「カルテ」はドイツ語が日本語になったもうひとつの例です。
これも英語では意味が通じません。
英語でカルテはmedical records、
また、入院して医療処置を受けている間はchartと呼ばれます)。

英語を学ぶ日本人にとって大切なのは、
カタカナで書かれた外来語すべてが英語なのではない、
と心に留めておくことです。
レントゲンという言葉は英語でも使われますが、
専門的に放射線量の単位を指して使われるだけで、
一般的には知られていません。

先に述べましたが、レントゲンのように、
現象、商品、技術などが
発見者や発明者の名前で知られるようになることは非常によくあることです。
英語では、多くの日用品がその商品名で知られています。
たとえばKleenex(ティッシュ)、
Biro(ボールペン)そしてWalkmanなどがそうです。